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南房総的自転車ライフ。初心者も上級者も利用する「HEGURI HUB(ヘグリハブ)」の魅力

南房総がサイクリストに人気の場所だということを、ご存じでしょうか。サイクリングのために南房総へ通う人もいれば、南房総へ来てからサイクリングにはまる人も。そんなサイクリストたちに人気の場所、「ヘグリハブ」を紹介します。

ヘグリハブとは

館山自動車道「鋸南富山インター」から車で約10分。平久里(へぐり)川が流れ、里山の景色が広がるこの地域は昔、平群村(へぐりむら)と呼ばれていました。

山あいにある平群地区

 

鴨川市と南房総市を結ぶ「千葉県道89号鴨川富山線」沿いにあるヘグリハブは、廃校となった南房総市旧平群保育所を利活用した、複合施設です。訪れるサイクリストたちの憩いの場であるクラブハウスを皮切りに、ゲストハウス、キャンプ場、レストラン、コワーキングスペースがあります。

レストランは、地元の和光食堂が運営する「ごはん屋 伊予」が、新しい豚肉の美味しさを探求したポーク料理や、アジフライなどを提供。ヘグリハブの裏にそびえる房総のマッターホルン、伊予ヶ岳に訪れるハイカーにも人気で、サイクリストもハイカーも、施設にある有料シャワーの利用が可能です。敷地にはドッグランがあり、犬フレンドリーな場所を目指して整備を進めています。

ヘグリハブで開かれたマルシェで。コーヒー屋さんの看板犬と小さなサンタのお客さん

 

季節ごとにマルシェを開催し、地元の生産者や移住して就農した人など、さまざまな出店者が集まり、子どもから大人までが交流しながら楽しめる場へと成長しています。

生演奏ライブが行われることもあるマルシェの様子

 

いろいろな人が集まって、科学変化が起きる“ハブ”として、二拠点居住や移住相談の窓口になるべきという想いを持つ、二拠点居住と移住経験者の瀬戸川賢二さんが代表を務め、移住して地域おこし協力隊員になった髙木創史さんが運営をしています。

瀬戸川賢二さん(左)と髙木創史さん(右)

 

週末はサイクルステーションとして

ヘグリハブでは、自転車やヘルメットなどの一式をレンタルすることができるので、手ぶらで訪れてもサイクリングを楽しめます。

eバイクやクロスバイクなど、さまざまなタイプの自転車が並ぶ

 

南房総は海と山が近く、フラットな道やアップダウンのある道など多彩なコースを選択でき、初心者から上級者まで誰もが楽しめるポテンシャルを持っています。信号や車が少なく、関東圏でこれだけサイクリングに適した場所はなかなかありません。

メインストリートから外れて一本裏道に入っただけで車の数が減り、牛舎があったり桜並木があったりと、子どもと一緒に風の匂いを感じながら、五感を使ってサイクリングを楽しめます。

自転車とカヤックで南房総を巡ったイベントで、途中上陸してコーヒータイム

 

週末には自転車とカヤックを楽しむイベントや、サイクルロゲイニング、南房総の季節を楽しめるサイクルツアーなどを開催。サイクリング以外にも、ヨガやコーヒー教室、醤油作りや講演会などを行うことがあります。

髙木さんが演奏するコラ(西アフリカの弦楽器)に合わせてヨガを行うことも

 

キャンプとリモートワーク

ソロキャンプのリピーターが多いキャンプ場では、焚き火をしながら伊予ヶ岳に降り注ぐ満天の星空を眺めることができます。

キャンプ場から見上げた伊予ヶ岳と星空

 

デイキャンプの利用も可能で、夏休みには多くの家族連れがBBQを楽しんでいました。

仕事でキャンプができない人は、17時まで施設のコワーキングスペースで仕事をこなし、そのあと目の前のキャンプ場でキャンプを堪能。翌朝テントで目覚めたら、コワーキングスペースで再び仕事をする、というような利用をする方もいます。

コワーキングスペースを利用した講習会の様子

 

併設のゲストハウスを会社で貸し切り、コワーキングスペースでミーティングをしたあと、チームビルディングとしてレンタサイクルを利用してのサイクリングや、伊予ヶ岳登山をするなど、多様な使い方をする方たちに臨機応変に対応しています。

 

二拠点生活や家族で移住したスタッフが運営

ヘグリハブは、二拠点や移住の窓口になるべきだという想いがあり、ゲストハウスに泊まりながら物件を探す人たちの相談にも乗っています。二拠点生活と移住の先輩である2人がなぜ南房総へ移住したのかを聞いてみました。

ヘグリハブ代表の瀬戸川さんは、勤めていた金融業界を50代で引退。その時点で、南房総と都内の二拠点生活は既に8年を迎えていました。

愛犬と過ごす瀬戸川さん自身が、犬フレンドリー

 

「地方創生がすごく盛り上がっているという話を耳にしていたけど、8年通った南房総はすごく静かで、何も変わっていない。むしろ人口は減っていて、このギャップは何なんだろうなと思った」

南房総で起業して、地域活性化に根ざすようなことができればと思っていたとき、地域おこし協力隊の募集を見て応募。2016年12月に就任し、インバウンド観光プロデューサーとして観光地域づくりに取り組み、任期終了後に旅行業や施設の運営をスタートして今に至ります。

2022年、小学1年生と保育園児の子どもとともに、家族4人で移住した髙木さんは、都内で宿を経営していました。移住のきっかけの一つはコロナ、もう一つは次男のアトピー性皮膚炎だったそうです。海に入れてアトピー性皮膚炎を治してあげたいという気持ちから、海の近くで東京にある拠点から2時間圏内の場所を探しました。

南房総に移住して、3人目の子どもが生まれた髙木さん

 

「伊豆の方も考えたけど、2時間じゃおさまらなくて。千葉は正直あんまり頭になかったけど、来てみたらこんなに近くて一時間半で来れちゃう。東京から近いのに里山の風景があって、自然の美しさが残っていたのが印象的でした」

田畑を耕し、作物を育てて収穫する人々の暮らしの営みが、風景として溶け込んでいる南房総。それが、都会の人々を惹きつける魅力の一つになっているようです。

 

ヘグリハブよりメッセージ

そのときのライフステージによって、二拠点になったり移住したりと、いろいろ変えられるぜいたくが南房総にはあります。移住は大きな決断と考えなくても、日帰りで来られる距離なので何回も訪れてほしいです。人とのつながりが大切で、そのネットワークをつくれる距離がここにはあるので、通ってから決断してほしい。

サイクルマップや地域の情報を集めたフライヤーなども設置

 

ヘグリハブは、地域の信頼を一番大切にしています。地域の人たちから仕事を依頼されるとき、今までの実績や信頼で仕事がくることが多いと感じています。信頼を得るには長い時間がかかりますが、遠回りなようでそれが自立や自活するための近道だと思います。その受け皿になれるよう、いろいろな人につなげていきたいので、どうぞ気軽に遊びに来てください。

ヘグリハブのイベントに参加するには

Facebookページ「Heguri Hub」にてイベント告知を行っています。イベントページをご確認の上、申込みが必要なものは事前にお申込みください。

 

【関連リンク】

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