News

【南房総学】富浦小6年生「びわを活用してゼリーを作ろう!」

子どもたちが作ったびわゼリー。びわがたっぷり入っています♪

 

市立富浦小学校では、毎年南房総学※の一環として、5~6年生にかけて特産品の「房州びわ」について学んでいます。地元の枇杷研究会協力のもと、学校の敷地内外にあるびわの木を活用し、市内で唯一びわの生産から販売まで一連の流れを体験しています。

5月下旬に行われた「びわ販売会」の様子。子どもたちは宣伝係、販売係、会計係、商品管理係に分かれてびわを販売

 

 

今回富浦小学校では、5月下旬に行われた販売会で生果として販売できなかったシミや傷があるびわを活用してゼリー作りを行うということで、その様子を取材してきました!

この日びわゼリー作りを行ったのは、これまでびわの生産から販売までを体験してきた6年生39人。はじめに先生から使用する道具やレシピ、びわの切り方、作業の分担などについて説明を受けた後、6班に分かれ調理をスタートしました。

びわゼリーに使用するのは、しみや傷があり、生果で販売できなかったびわ

 

びわを切る係、種を取る係、皮をむく係に分かれてそれぞれ作業。皮は「へそ」と呼ばれるおしり側からむくとキレイにむける

 

鍋にびわと水、砂糖、レモン汁、ゼラチンを入れて中火にかけ、かき混ぜながら沸騰させる

 

鍋を火からおろして水を張ったボウルに入れて冷ます

 

粗熱が取れたらカップに分けて、冷蔵庫で冷やして固まったら完成

 

子どもたちにびわゼリーを作ってみた感想を聞くと
「初めてびわゼリーを作ったけど、楽しかった」
「食べるのが楽しみ」
といった声が聞かれました。

この日作ったびわゼリーは、翌日にみんなでおいしく食べたそうです。

南房総学のびわの授業として集大成となった今回の授業。これまでの体験について子どもたちに感想を聞くと、
「びわを傷つけないように気を付けて収穫をするのが大変だった」
「びわを花の状態から育てるのが初めてで、わからない事も沢山あって大変だったけど、最後まで出来て良かった」
など思い思いの感想が聞かれました。

 

富浦の子どもたちにとって、小さい頃から慣れ親しんでいる特産品の房州びわ。子どもたちには260年の歴史を誇る房州びわの生産の苦労や収穫の楽しさなどの体験を通して、地域の学びを深めるとともに、地域の人たちへ感謝の心を育み、未来へつなげてほしいと思います。

 

※南房総学とは・・・地域の自然や産業、伝統文化を学び、体験する中で「南房総市に残っても、離れても、どこに行っても支えとなる故郷への思い」を持つ子どもの育成を進める南房総市の教育指針です。

 

南房総市教育委員会フェイスブック

 

【関連リンク】

【南房総学】富浦小6年生「ビワ販売会」

「南房総に残っても、離れても、どこへ行っても」子どもの支えとなる郷土愛と学力を育む

サーフィンを授業に。波に乗る千倉の中学生