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【南房総学】南房総中1年生「サーフィンで海の魅力を体感!」

地元の海で初めてサーフィンを体験する中学生

 

南房総市では故郷への誇りと強い思いを育てるために「南房総学」という地域学習を推進しています。
昨年、南房総学として初めて行われた千倉中学校のサーフィン体験会に続き、今年度は南房総中学校(千倉中学校と白浜中学校が統合)として、南房総サーフィン協会の協力のもと、第2回目となるサーフィン体験会が9月4・5日の2日間にわたって千倉海岸で行われました。

参加したのは1年生67人。多くの生徒が今回のサーフィン体験会をとても楽しみにしていて、大雨で当初の予定が延期になった際は、非常に残念がっていたそうです。
実際、生徒の1人に話を聞くと
「普段は日焼けやクラゲがイヤで海にはあまり来ませんが、今日のサーフィンはとても楽しみにしていました」
と話してくれました。

当日ご協力いただいたインストラクターの方々に挨拶をする生徒たち

 

1日目はやや風があり、波も初心者には難しいコンディションでしたが
「普段から千倉の波を見慣れているので、全然大丈夫です」
と、生徒から頼もしい声が聞こえる中行われました。
2日目は青空の下、風も穏やかになり、1日目よりも落ち着いたコンディションの中行われました。

開会式の後行われたエキシビジョンでは、サーフィンで活躍する同中学校の吉川大翔さん(3年)と石井有沙さん(2年)が登場し、見事なパフォーマンスを披露していました。

エキシビジョンを行った吉川大翔さん(3年)

 

エキシビジョンを行った石井有沙さん(2年)。石井さんは2024年8月にモルディブで行われたサーフィンのアジア選手権(18歳以下女子の部)で見事優勝を飾りました!

 

 

準備運動を終えた生徒たちは、ウェットスーツに着替え、砂浜でパドリングや立ち方などサーフィンの基礎を練習。その後実際に海に入ってサーフィン体験を楽しみました。サーフィン体験は生徒1人に対し、インストラクター2人でサポートし、万全の体制で行われました。

砂浜の上でボードの立ち方について教わる生徒たち

 

最初は腹ばいからトライ。波に乗る感覚をつかみます

 

バランスを取りながらテイクオフ

 

徐々にコツをつかみ、テイクオフ成功!インストラクターも一緒に笑顔がこぼれます!

 

体験を終えた生徒たちに話を聞くと、
「サーフィンを初めてやりましたが、とても楽しかったです」
「海が大好きなので、今日サーフィンを体験できて良かったです」
「ボードの上に立つのが思っていたより難しかったです」
「悔しくて、立てるまで何回もチャレンジしました」
など様々な感想が聞かれました。

閉会式で「今日のサーフィン、楽しかった人は手を上げて!」と聞くと、ほとんどの生徒が手をあげて笑顔で答えてくれました!

 

インストラクターのリーダーを務めた日本プロサーフィン連盟公認サーフィンインストラクターの鈴木国雄さんにお話を伺うと、
「授業をきっかけにサーフィンを始めてくれたら一番嬉しいですが(笑)、千倉の海や波が好きで移住してくる人もたくさんいます。君たちが生まれ育った場所はとても魅力のある場所なんです」
と、生徒たちに向けて語ってくれました。

同世代の生徒二人のエキシビジョンの解説をする日本プロサーフィン連盟公認サーフィンインストラクターの鈴木国雄さん

 

サーフィン体験会を企画した南房総中学校教頭の島田先生にお話を伺うと、
「サーフィンそのものを楽しんでもらうというねらいもありますが、サーフィン体験を通じて南房総市の自然や郷土により興味・関心をもち、地元を好きになってほしいと思います。また、この体験での様々な人との関わりの中でコミュニケーション能力を身につけることも大切だと感じています。そして、お仕事を調整して講師をしてくださった多くの方に感謝の心を持てる中学生になってほしいです」
と話してくれました。

「協力してくれたインストラクターの方々に感謝の気持ちをもってほしい」と話す島田教頭先生

 

昨年に引き続き開催された南房総学・サーフィン体験会。生徒たちにはサーフィンを通して多くの人を惹きつける南房総の海の魅力とそれを支える地域の人々との交流を楽しみながら郷土愛を育んでほしいと思います。

 

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