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南房総の夜空を楽しむ「星空観察会」に参加してきました!

南房総市和田町上区エリアにある自然の宿「くすの木」で行われた星空観察会

 

南房総市和田町上区エリア(自然の宿「くすの木」周辺)は国内で5番目となる「星空保護区®」(※)の認定を目指しています。
今回は認定に向けた取り組みの一環として、昨年に引き続き2回目となる星空観察会が南房総市主催で行われましたので、その様子をお伝えします!

 

星空観察会は11月29日(金)19時から自然の宿「くすの木」を会場に行われました。
当日は寒空の中、地元住民や一般参加者、自然体験事業などの関係者ら64名が参加し、南房総の夜空を楽しみました。

はじめに、くすの木の講堂で一般社団法人星空保護推進機構 代表理事 上野貴弘さんから、和田町上区エリアの星空は貴重な夜の自然環境であることや、星空は人々の手によって取り戻すことができること、光害(ひかりがい)はエネルギー浪費だけでなく生態系・農作物・人体などに様々な悪影響を及ぼすことなどが語られました。

その後は庭に移動し、実際の夜空の観察会へ。目が暗闇に慣れてくると空には満点の星が広がっていました。

観察会では、上野さんの説明のもと、東の空にひと際輝く「木星」やオリオン座・おうし座、西の空には夏の大三角形を形成する白鳥座の「デネブ」・こと座の「ベガ」・わし座の「アルタイル」、南の天頂には秋の四辺形を形成するぺガスス座の「マルカブ」「シェアト」「アルゲニブ」の3つの星とアンドロメダ座の「アルフェラッツ」を見ることができたほか、北の空ではカシオペア座を使って北極星を探すこともできました。
さらに1都3県ではなかなか見ることができないというプレアデス星団(和名:すばる)を構成する細かな星や、ギリシャ神話に登場する勇者の姿を現したペルセウス座も見ることができました。

また今回は、鴨川市在住の天文家 浦辺守さんの協力により天体望遠鏡で「木星」を観察させていただきました。木星は太陽系の中で大きさ・質量ともに最大の惑星で、水素とヘリウムを主成分としています。望遠鏡を覗くと木星の縞模様や木星の周りにある月(ガリレオ衛星)も確認することができました。

 

今回、初めて星空観察会に参加しましたが、ロマンあふれる星の物語に触れたり、美しい夜空の中に突然「流れ星」が輝くなど、とても有意義な時間を過ごすことができました。そして太陽にも寿命があることや光輝く星は過去の姿であることを再認識し、宇宙の無限の価値を改めて感じることができました。

 

南房総市は引き続き星空保護区の認定に向けて取り組んで参ります。
ぜひ南房総市へお越しの際は、夜空に浮かぶ満点の星を見上げてみてはいかがでしょうか。

 

南房総市の早朝の星空

 

 

※星空保護区とは、国際ダークスカイ協会(IDA)が光害のない暗く美しい夜空を保護・保存するための優れた取組を評価する国際的な認証制度です。
「星空保護区®」は一般社団法人星空保護区推進機構(DPA)の登録商標です。

 

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