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2023.02.10
「鯨料理教室」に参加してきました!
全国でも希少な捕鯨基地を有する和田町。今回はその和田地域で、伝統産業である「花」と「くじら」に焦点をあて、地域活性化を目的として活動している市民団体「チーム花鯨」が主催する鯨料理教室に参加してきました。
はじめに、チーム花鯨の代表水島純雄さんによる挨拶が行われ、チーム花鯨が行っている絵画コンクールや鯨食文化の普及、公共花壇への植栽、ビーチクリーンなどの活動についてお話がありました。
続いて、料理教室では鯨料理が人気の宿「民宿じんざ」を営む石井英毅さんが講師を務めました。石井さんは和田浦名物「つちくじら」を使った【カツ】【竜田揚げ・南蛮漬け】【しぐれ煮】のレシピを紹介。肉の切り方、家庭での簡単な作り方などについて教えてくれました。
その後、参加者たちは班に分かれて調理を開始。教わった調理のポイントについて、一つ一つ確認しながら作業を進めました。
*おいしいく調理するためのポイント*
【カツ】鯨肉は繊維を断ち切るように切る。仕上がりがきれいになるように、小麦粉をまぶした後は溶き卵ではなく、ドロ(小麦粉・たまご・水を溶いた物)をつけてから、パン粉をまぶし180℃の高温で揚げる。
【竜田揚げ】鯨肉は繊維を断ち切るように切る。片栗粉をしっかりまぶし、揚げる直前に焼酎を軽く霧吹いてから180℃の高温で揚げる。
【しぐれ煮】鯨肉を繊維と同方向に切る。水から茹でて、灰汁をしっかり取る。
鯨料理が完成した後は、青パパイヤを使った料理の紹介も行われました。安房拓心高校出身で、東京で寿司職人として4年間修業後、Uターンし、現在は実家で農業を手伝っている笹子新さんが講師を務め、南房総市が栽培に力をいれている青パパイヤを使った料理を2品紹介してくれました。
すべての料理が終わった後は、試食タイム。みんなで鯨と青パパイヤ料理を堪能しました。
竜田揚げは南蛮漬けのたれを3種類用意して味の変化を楽しみました。
最後に、チーム花鯨の会員で外房捕鯨株式会社の庄司美佳さんから、「近年つちくじらの捕獲が気候変動や台風などの影響で不漁となってしまい、身を切るような思いです。これからも地域のみなさんにお届けできるよう頑張ってまいりますので、よろしくお願いします。」とお話がありました。
今回鯨料理に初めて挑戦しましたが、どの料理も手軽においしくいただくことができました。さらに鯨肉は高たんぱく・低脂肪・高鉄分で筋トレ中の方や女性の美容にもおすすめの食材です。鯨肉が手に入った際は、ぜひご家庭で鯨料理にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
<関連リンク>
・南房総市民活動サポートページ「チーム花鯨」