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房総のマッターホルン「伊予ヶ岳」に登ってきました!

山頂部に鋭い岩峰を有し、「房総のマッターホルン」という異名をもつ「伊予ヶ岳」

 

千葉県内で唯一山名に「岳」がつく伊予ヶ岳(標高336m)は、低山ながら山頂付近にロープや鎖をつたって登るポイントがあり、本格的な山登り気分を味わえる山です。
今回は伊予ヶ岳登山に初挑戦ということで、平群天神社から山頂まで登る天神社-山頂ルート(片道約1時間)から挑みました!

学問の神様として広く信仰されている平群天神社。境内の中に登山者用の駐車場と公衆トイレがあります(登山ルートの途中にはトイレはありません)

 

天神社脇を進んでいくと、すぐに「伊予ヶ岳登山口」の看板が見えてきました。「ハイカーのみなさんへ」という注意書きをしっかりと肝に銘じ、いよいよ登山の始まりです!

【ハイカーのみなさんへ】には「コースの頂上付近には岩場や急斜面が続きます。装備や体力に自信がない方、小さいお子さま等の登頂はご遠慮いただき、手前の休憩所(東屋)までのハイキングをお楽しみください」と注意書きがあります

 

3月下旬のこの日は冷たい風が吹いていましたが、晴天に恵まれ、まさに登山日和でした。登山ルートの途中には案内板も設置してあるので、初心者でも迷うことなく山頂へ向かうことができます。ハイキングコースとして整備はされていますが、途中足元の悪い場所や難所もあるので注意が必要です。

初めての人でも分かりやすいよう、分岐には案内板が設置されています
(富山への縦走を目指す方は、伊予ヶ岳登頂後にここまで下りてから富山へ向かいます)

 

木の根が張り巡っている場所は、足元に注意が必要

 

ハイキングコースの途中にある難所

 

森林浴を楽しみながら1時間ほど登って行くと、休憩所(東屋)に到着。展望台からは双耳峰の富山(とみさん)がよく見えました。

展望台からの眺め。目の前にそびえる富山(とみさん)

 

ハイキングコースはここまで。この先はロープや鎖を使ってよじ登る急傾斜の岩場です。私は意を決して登頂を目指すことにしました!
※看板にも注意書きがありますが、恐怖を感じる方やお子様は絶対に登らないようにしましょう。

急傾斜の岩場はスリル満点。グリップの効く靴と、滑り止め付きのグローブがあると安心

 

岩場はベテランの方で10分ほどの時間を要するそうですが、私は初心者ということもあり20分ほどかかりました。
岩場を登り終えると、伊予ヶ岳南峰の頂上へ。頂上からは360度の大パノラマが広がっていました!この日は富山(とみさん)や鋸山をはじめ、遠くの富士山や大島が望めました。

雲一つない青空が広がる伊予ヶ岳の頂上

 

伊予ヶ岳南峰からの大パノラマ。遠くに富士山も望めます

 

数分歩いた先には北峰もあり、南峰の雄姿を見ることができます。

北峰からみた南峰の絶景

 

山頂の景色を堪能したところで、今度は下山です。私は南峰の岩場から下りる勇気がなかったため、少し遠回りではありますが北峰からぐるりと回って下りることにしました。しかし、そちらのルートも岩場こそありませんでしたが、急な斜面で非常に滑りやすかったです。ロープがあって助かりました(ロープは安全を保障するものではありません)。
そして下山の途中で東屋に戻るルートではなく、林道伊予ヶ岳線を通って下山したため、かなりの遠回りとなり、約3時間かかりスタート地点へ戻りました。

北峰から下りるルートも急斜面のため非常にすべりやすい

 

今回、初挑戦で伊予ヶ岳を登りきることはできましたが、しっかりとした準備は必要だと感じました。装備品も事前にチェックし、不具合がないことを確認して安全に登山を楽しみましょう!!(途中、一緒に登った人の靴の底がはがれるというアクシデントに見舞われましたが、別の登山者の方に助けていただきました。ありがとうございました!)

万が一に備えて、紐や布テープなどを所持しておくとよいでしょう

 

なお、伊予ヶ岳登山で公共交通をご利用される方は「岩井駅」または「富楽里とみやま」から市営路線バス富山線・トミー号をご利用ください。バス停「天神郷(伊予ヶ岳登山口)」下車。
※帰りも天神郷からバスをご利用の方は、【平日】の場合バスの予約(0470-20-4144)が必要です。<令和6年4月1日時点>

 

【関連リンク】

新緑の低名山が魅力です

南房総いいとこどり「伊予ヶ岳ハイキングコース」