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「心を込めて育てています」安房拓心高校でシクラメンの鉢替え作業

この日が初めてのシクラメンの授業となった園芸系列の2年生

 

市内唯一の高校である千葉県立安房拓心高等学校(以下:安房拓心高校)は、大正11年に設立された歴史と伝統のある学校です。農業高校としてスタートしましたが、2005年に文理・園芸・畜産・土木・調理の5つの系列を持つ総合学科となり、生徒が自分で科目を選択し、より主体的に学ぶことが可能になりました。

園芸系列では、毎年、南房総地域で人気の高い大鉢(7号鉢・直径21㎝)のシクラメンを実習で栽培していますが、実習で育てられたシクラメンは文化祭などで販売され、地域住民から人気を博しています。
また、令和4年からは南房総市のふるさと納税の返礼品に登録され、市内の福祉支援施設と連携し「思いやり型返礼品」として全国の寄附者へ届けられています。

今回は、園芸系列の2年生が初めてシクラメンの鉢替え作業を行うということで、シクラメンの栽培がどのように行われているのかを取材してきました!

 

この日行われたのは、3.5号(直径10.5㎝)のポリ鉢に入ったシクラメンを素焼きの5号鉢(直径15㎝)に植え替えする作業です。
素焼きの鉢は多孔質で通気性・透水性に優れており、気化熱で鉢内の土の温度が上がるのを抑えてくれる作用があるため、夏の暑さに弱いシクラメンにとって非常に有用です。

昨年12月に種をまき、今年の3月に苗床からポリ鉢に鉢上げした約1,000株のシクラメン

 

鉢替え作業は、ポリ鉢からシクラメンを外し、根鉢(鉢から植物を抜いた時に、根と土が鉢の形になっている状態)を崩さないように慎重に行う必要があります。また、品質を揃えるため、皆が同じように作業することが重要です。

3.5号鉢サイズのコンクリートの型を使用し、鉢の高さと同じになるよう鉢底に土を入れる。土はシクラメン用に配合された水はけの良いものを使用

 

鉢の上に土を盛り、隙間に指で「ザクザク」と土を入れていく。余分な土は取り除く

 

コンクリートの型を抜くと、根鉢がちょうど入る凹みが完成

 

シクラメンの根鉢を崩さないように入れ、土の量など全体をチェックする

 

 

今回鉢替えしたシクラメンは、8月下旬から9月中旬の間にさらに7号鉢(直径21㎝)へ鉢替えされます。その後は「葉組み」という一枚一枚の葉を外へ広げる作業が行われ、11月頃にボリューム感のある美しい姿のシクラメンが花を咲かせる予定です。

今回の授業を行った竹生田(たこうだ)先生にお話を伺うと
「冬の花で知られるシクラメンは、種をまいてから発芽するまで30日~40日、そこから花を咲かせるまでにさらに10か月ほどかかります。夏の暑さに弱いので、風通しを良くしたり、直射日光を遮るなど管理も重要です。大鉢にするためには鉢替えや葉組みなどかなりの手間を要するので、一般に流通している大鉢のシクラメンは非常に価値が高く、一万円以上するものもあります。生徒たちが心を込めて育てた大鉢のシクラメンはとても貴重なものだと思いますので、直売やふるさと納税を通して多くの方に楽しんでほしいです」
と語ってくれました。

大鉢シクラメンの育て方についてお話していただいた竹生田先生。多年草のシクラメンは夏越しして上手に育てれば翌年以降も花を咲かせるそう

 

安房拓心高校の生徒たちが心を込めて育てたシクラメンはふるさと納税の「思いやり型返礼品」として先行予約を受付しています。詳しくは各サイトをご覧ください!

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