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見た目・おいしさともに大好評!「花菓子PETAL」さんの工房に行ってきました♪

南房総の花畑をイメージして作られた「南房総まるごとクッキー」

 

 

今回は、ギフトやお土産として人気の高いエディブルフラワー(食用花)を使用した「南房総まるごとクッキー」の製造・販売を行っている「花菓子PETAL」さんの工房に伺い、こだわりのクッキー作りについてお話を伺ってきました!

花菓子PETALさんは、現在、和田町農産物加工施設を利用してクッキー作りを行っています。元々ごく普通の主婦だったという姉の加藤三重子さんと妹の鈴木弘子さんが「花に恩返しがしたい」とエディブルフラワーを使用したクッキーを作り始めたことからスタートしました。その後、加藤さんの娘・真美さんも加わり、現在は3人で作業を行っています。

加藤さん:
「父親の実家が和田町(現:南房総市和田町)の花農家で、花に囲まれて育ちました。南房総は昔から花づくりが盛んで、子供の頃、和田町の海側から山を見ると、一面にカレンデュラ(キンセンカ)のオレンジ色の花畑が広がっていました。その風景は今でも目に焼き付いています」

和田町の山の斜面を彩るカレンデュラの花畑(昭和50年頃)

 

 

クッキーに使用するエディブルフラワーは、主に加藤さんが自宅で栽培した花や葉を、押し花やドライフラワーにして使用しています。果物は市内の農家から、いちご、いちじく、みかんの3種類を仕入れ、工房でドライフルーツに加工しています。

押し花にする前のエディブルフラワー(写真左)とドライフルーツ(写真右)

 

また、「南房総まるごとクッキー」は飾りだけでなく、クッキー生地にも「カレンデュラ」や「菜の花」を練りこみ、2種類の味を楽しめるように工夫しています。
そして食べた時にクッキー、アイシング、飾りが一体化するよう、花の種類やドライフルーツの厚さにもこだわっています。

一つ一つ丁寧に型抜きを行う様子。工房内にはやさしく甘い香りが漂います

 

クッキーの原料も南房総市産にこだわり、卵は三芳地区にある「百姓屋敷じろえむ」の平飼い有精卵を使用

 

 

加藤さん:
「常に試行錯誤していて、思いついたら、まずはやってみることが大切だと思っています。花や葉も見た目はよくても、クッキーに乗せたときに味や食感が気になるものや、乾燥させると持ち上がってしまうもの、変色してしまうものなどいろいろです。やってみないとわからないことだらけです」

「南房総まるごとクッキー」は焼き上げたクッキーの上にアイシングを施した後、植物が自然に生えている状態を意識して花や葉、フルーツなどをピンセットで飾りつけします。
ビオラやバーベナは素材として一年中使うそうですが、飾りつける際、春=桜、夏=ひまわり、秋=ハロウィン、冬=クリスマスなど、季節を感じられるモチーフや色味をその時々で取り入れているそうです。

アイシングペーストの上に、ピンセットで一つ一つ、花や葉、ドライフルーツなどを乗せていく

 

そして多くの工程を手作業で行うため、3人で1日作業してもクッキーを250個くらい作るのが精一杯とのこと。細かい作業のため、エアコンの風や冬場の静電気に苦労することも少なくないそうです。

加藤さん:
「南房総まるごとクッキーはギフト需要が高く、ブライダル、母の日、年末年始の挨拶用、引き物など用途はいろいろです。箱はわざと地味なものを使用しています。そのほうが箱を開けた瞬間のクッキーの華やかさが引き立ち、『わーっ』と驚いていただけます」

時々お客様の中には「食べるのがもったいない」「ブローチみたい」という方もいらっしゃるそうですが、「おいしさにもこだわっているクッキーなので、早めに食べてほしい」と話す加藤さん。
最後に「これからも地域のつながりを大切にして、新しいことにチャレンジしていきたいです」とお話しいただきました。

花のように明るい素敵な笑顔の花菓子PETALのみなさん(左から鈴木弘子さん、加藤三重子さん、加藤さんの娘・真美さん)

 

南房総の花作りの歴史が垣間見える花菓子PETALさんの商品は、南房総市内の道の駅や南房総いいもの市場通販サイトで購入できるほか、ふるさと納税の返礼品として受け取りも可能です。

見た目だけでなく味にもこだわった「南房総まるごとクッキー」をぜひご賞味ください!

 

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