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卒業を記念して岩井海岸で行われた風船飛ばし

南房総市富山地区にある保幼小中一貫校「富山学園」。今年度卒業する9年生（中学3年生）34人と6年生（小学6年生）34人が「富山アップデートプロジェクト 卒業記念特別企画」として地元・岩井海岸でビーチクリーンを行うということでその様子を取材してきました！

3月6日（木）の当日の朝、富山学園で開会式を終えた子どもたちは、スクールバスで近くの岩井海岸へ移動。午前9時頃から、9年生と6年生が南北二手に分かれ、約1.5㌔の砂浜を端から中央に向けてビーチクリーンを行いました。

「何度かビーチクリーンをやっているけれど、毎回ゴミがたくさん落ちています」と話す9年生の生徒

途中、砂に埋まったゴミを見つけると、9年生の担任 飯田先生と男子生徒が一丸となって引っ張るなど、仲の良さが伝わってきました。

一丸となって砂に埋まったゴミを引っ張る様子は、まるで「おおきなかぶ」。先頭は担任の飯田先生

集められたたくさんのゴミ

10時半頃、ビーチクリーンを終えた子どもたちが海岸の中央に集まると、今回のイベントを担当したNPO法人「i.PLANNER」の代表 渡邉さんから、

「我々は岩井海岸を中心に環境保全や観光PRの活動をしている団体です。毎月ビーチクリーンをやっていますが、毎回たくさんのゴミがあります。だからビーチクリーンは続けていかなければなりません。特に分解されないビニールゴミは絶対に捨てないでほしいです。また、ビーチクリーン以外にも夏の花火大会や海賊王、地引網、ハロウィンなどのイベントも企画しています。もしイベントを一緒にやりたいという人がいたら大歓迎です！そして今日は卒業の節目として我々からみなさんにプレゼントがあります！」

NPO法人「i.PLANNER」の代表 渡邉さん

i.PLANNERからのプレゼント「風船」が登場！

次に、富山アップデートプロジェクトの発案者でもあるi.PLANNERの福原さんから、今回飛ばす風船について説明がありました。

「『ビーチクリーンの後に風船飛ばすってどうなの？』と思うかもしれませんが、今回使用する風船は天然ゴムで出来ています。上空3,000～8,000ⅿに達すると破裂して粉々になり、紫外線、外気、雨水、バクテリアによって分解されます。最後は土に還るので環境破壊の心配はありません」

環境に配慮した風船について説明する福原さん

風船は卒業式の練習もかねて、担任の先生が子どもたちの名前を一人ずつ呼んで、手渡ししていきました。この日は風が強かったため、「受け取ったらしっかりもっていてください！」と注意がありましたが、ハプニングはつきもの。途中何個か風船が飛ばされたり、割れたりしてしまったものの、予備の風船がきちんと用意されていました。そして全員が1つずつ受け取ると、余った予備の風船を受け取るじゃんけん大会が行われ、子どもたちが楽しそうにする様子が見られました。

生徒一人一人に風船を手渡ししていく飯田先生

2つ目の風船をゲットするために盛り上がったじゃんけん大会

風船を配り終え、9年生、6年生がそれぞれ集まり、「せーの！」の合図で一斉に手を離すと、色とりどりの風船が勢いよく空に舞い上がっていきました。

9年生、6年生がそれぞれ集まり、掛け声を合図に一斉に手を放す

空高く舞い上がる色とりどりの風船

9年生の生徒に今回のイベントについて話を聞きました。
「初めて風船を飛ばしたけど、楽しかったです」
「友達と別れるのは悲しいけど、今日はいい思い出になりました」
「自分の思いを込めて飛ばしました」

そして閉会式では、i.PLANNERのみなさんに生徒からお礼の言葉がありました。

i.PLANNERのみなさん

最後に、9年生の担任 飯田先生に卒業生に向けたメッセージをいただきました。

「自分の夢に向かって突き進んでほしいです。高校を卒業すると地元を離れる子も出てくると思いますが、心の片隅にふるさとを感じながら、将来戻ってきたり、遠くからでも思いを寄せてほしいです」

「富山アップデートプロジェクト 卒業記念特別企画」として行われた今回の授業。卒業生にはこれまでの楽しかった思い出を胸に、未来へ羽ばたいてほしいと思います。

なお、9年生は地域学習の集大成として、午後も引き続き「ミニ畳づくり」と「地域創生交流ミーティング（富山未来創造探究ゼミ）」を行いました。その様子は後編でお伝えしていきます。ぜひご覧ください！

イベント終了後に卒業式で唄う歌の練習をする9年生

【関連リンク】

・「ありがとうをふるさとに」富山アップデートプロジェクト・後編

・岩井海岸から地域活性化に取り組むローカルパワー。移住者たちと紡ぐ岩井の魅力と新たな未来

・i.PLANNNER インスタグラム