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「ありがとうをふるさとに」富山アップデートプロジェクト・後編

お世話になった地域の方々に「ありがとう」のメッセージ

 

「富山アップデートプロジェクト 卒業記念特別企画」として行われた今回の授業。前編では「ビーチクリーン&風船飛ばし」についてお届けしましたが、後編では「ミニ畳づくり」と「地域創生交流ミーティング(富山未来創造探究ゼミ)」の様子についてお届けします!

 

3月6日(木)、岩井海岸からスクールバスで帰校した9年生(中学3年生)34人は、昼食後、富山学園の技術室で「ミニ畳づくり」を体験しました。
創業145年、現在4代目という㈱石井の代表 石井さんからミニ畳づくりの概要についてお話しいただいた後、従業員の町田さんから昔の畳と今の畳の違いについて説明がありました。

「昔は藁床を使用していましたが、今は建材タイプの畳床が主流です。耐久性に優れていて、濡れても乾くのが特徴です。面で支えれば重さ2トン程度ならほぼ凹むことはありません。昔の畳は1枚30~40㌔ありましたが、今は15㌔ほどなので家にも優しくなっています。我々職人は1枚の畳を仕上げるのにまっさらな状態から約10分で仕上げます。これからみんなに作ってもらうミニ畳なら3分ほどです」

写真左から、㈱石井の代表 石井さん、仲島さん、町田さん。㈱石井では南房総に修学旅行や臨海学校で訪れた人を対象に「ミニ畳づくり教室」などの活動も行っている

 

それを聞いた生徒たちからは驚きの声が。
その後、生徒たちは説明を聞きながらミニ畳づくりを体験。真剣な眼差しで畳づくりに集中していました。

ミニ畳づくりの材料

ボードに和紙製の畳表やヘリをタッカーで固定していく

反対側も同じように作業を行う。畳の「角」を美しく仕上げるのがポイント

とても素敵なミニ畳ができました!

 

ミニ畳づくりを終えると、生徒たちは教室へ移動。続けて「地域創生交流ミーティング(富山未来創造探究ゼミ)」がパネルディスカッション形式で行われました。

今回のパネラーはビーチクリーン&風船飛ばしを一緒に行った「i.PLANNER」、ミニ畳づくりでお世話になった「㈱石井」、ラグジュアリーブランドの縫製をOEMで手掛ける「(有)内房スバルソーイング」、旧・渋谷区富山臨海学園を再生し、渋谷と岩井をつなぐ拠点づくりを目指す「SHIP」の4者。いずれも岩井エリアを拠点に活動する団体や企業のみなさんです。
最初にパネラーの方々から簡単な自己紹介が行われた後、生徒たちはグループに分かれ、

「どのような取り組みをしていますか?」
「社名の由来を教えてください」

など、パネラーの方に質問したり、地域の魅力などについて会話を楽しみました。

写真左から、岩井エリアの海岸清掃や観光PR活動を行う「i.PLANNER」の福原さん、川﨑さん、ミニ畳づくりでお世話になった創業145年「㈱石井」の石井さん、町田さん

写真左から、ラグジュアリーブランドの縫製をOEMで手掛ける (有)内房スバルソーイングの鈴木さん、大阿久さん

土日祝限定メニューのクレープについて笑顔で話す「SHIP」の磯村さん

 

パネラーの方からは、
「一度外に出てみると世界が広がります。だからみなさんにはいろいろな経験をしてほしいです。都会の便利さはもちろん感じると思いますが、田舎ならではの良さにも気づくことができると思います」
とメッセージが送られました。

最後に、今回の「富山アップデートプロジェクト 卒業記念特別企画」をi.PLANNERとともに進めてきた富山学園中学部の教務主任 篠原先生にお話しを伺いました。

「地元の子を地元で育てることが大事だと思っています。9年生が11月に行った富山学(南房総学)学習発表会で提言した、『地域(地元)との連携』、『企業との連携』を少しでも形にできないかと、今回は富山地区を中心に活動されている方々に声をかけさせていただきました。地域の方も快諾してくださり、ありがたく思っています。これからも地域とともにある学校を目指していきたいと思います」

以前勤務していた学校の教え子だという(有)内房スバルソーイングの鈴木さんと談笑する篠原先生(写真左)、坂井先生(写真中央)

 

今年度巣立っていく富山学園9年生の生徒たち。お世話になった方々への「ありがとう」の気持ちを胸に刻んで、新たな一歩を踏み出してほしいと思います。

 

 

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