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田植えの季節です

日本の原風景が広がっています

 

温暖な気候に恵まれた南房総は、全国でも有数の早場米の産地として知られています。本州では一般的に、田植えは5月から6月にかけて行われますが、南房総では少し早く、4月中旬から4月下旬にかけて最盛期を迎えます。

田植えの1~2か月前には「くろきり」や「くろぬり」が行われます。
「くろきり」は古い畦(あぜ)の土を削り、新しい畦を作る作業です。田んぼの保水能力を高めるために、畦の機能を整える下地づくりとして行われます。「くろぬり」は田んぼの土を畦(あぜ)に塗り付けて、割れ目や穴を防ぐ防水加工をすることです。
現在では多くの作業が機械化されていますが、南房総市では水持ちのよい田んぼをつくるために今までも手作業で「くろきり」や「くろぬり」を行う農家の方もいます。

そして湛水(たんすい)の後には、「しろかき」と呼ばれる作業が行われます。これは田んぼの土を細かく砕き、撹拌して表面を平らにならす工程です。水漏れを防ぐほか、苗の生育を良くし、品質を均一に保ち、苗を植えやすくするなどの効果があります。「しろかき」後、土壌が落ち着いたら、いよいよ田植えの始まりです。

この頃になると、あちこちからカエルの合唱が聞こえてきます。水が張られた田んぼには青空や流れる雲、山々の新緑が映り込み、心安らぐ美しい風景が広がります。そして朝日や夕日に照らされて田んぼが輝く光景は、本当に感動的です。

南房総を訪れた際は、ぜひこの美しい田園風景の中で、稲の成長とともに季節の移ろいを感じてみてはいかがでしょうか。

 

水面に映る新緑の山々

夕日に照らされて光輝く田んぼ

 

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