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ワタシの移住の決め手
「タイミングをつかんで海辺の暮らしを実現」
渡辺友和さん(移住歴7年)の移住の決め手
家族構成(移住当時)
渡辺友和(37歳) ※2年後に正代さんと結婚
/3年後に長男・和樹くん誕生
移住歴:7年(2017年~)
移住エリア: 東京都葛飾区→千葉県柏市→南房総市和田エリア
移住を検討する際、生活の基盤となる住まいや仕事のことが気にかかる人は多いでしょう。しかし、ただ考えているだけではなにも始まりません。実際に行動に移してみると良いタイミングでことが進んだり、周りの人に助けられることも。今回は、自分のタイミングで行動し、住まいや仕事を選んで暮らしている渡辺友和さんをご紹介します。
都心での暮らしから海辺の暮らしへ
東京都葛飾区出身の友和さんは、移住前は東京都内で仕事をしていました。当時の住まいは家賃などの関係で千葉県柏市にあり、毎日電車で通っていたそうです。18歳ごろから趣味で続けているサーフィンで頻繁に南房総を訪れていて、「いつかはこんな海のそばで生活したい」と夢見ていたそう。
当時の仕事を辞め、仕事を探していた時に見つけたのが鴨川市の自然体験施設での求人。
サーフィン以外のアウトドアも好きだったため、求人に応募して勤めることに。住まいは、インターネットサイトで検索したところ、南房総市の和田エリアで掘り出し物が見つかりました。和田エリアはサーフポイントが点在する、サーファーに人気があるエリアです。自宅から海までは500mしか離れておらず、海まですぐに行けるようになりました。
海への移動手段として購入したのは電動スクーター。サーファーとして海をはじめ自然環境に配慮したいという思いで、電動のものを選んだそうです。
「最終的に南房総市に決めたのは、正直なところ具体的な何かはないんです(笑)。ただ、サーフィンで良い波をハントするように、直感で決めました。都市部に生まれ育っているので、海や里山の雰囲気がのどかで落ち着くなと思っていて。これからの人生、こんな雰囲気のところで過ごせるのが嬉しいです」
2018年に茨城県出身で長年都内に勤めていた正代さんと結婚、正代さんも会社を辞めて南房総市に移住。その後、長男の和樹くんが誕生しました。
結婚前にふたりで暮らしたいと新しい住まいを探すために利用したのが、南房総市の「空き家バンク」。「空き家バンク」とは、市内の空き家を売りたい・貸したいという方の物件情報を市が提供し、買いたい・借りたいという移住・定住希望の方へ橋渡しをする仕組みです。「タイミングが良くて、空き家バンクでちょうどいい空き家を借りることができました。その物件も和田エリアでサーフスポットから近い場所だったのでラッキーでしたね。今も電動スクーターで海に通っています」
タイミングを見極めて自分に合った仕事とマイホームを
コロナ禍で鴨川での仕事を辞め、2年間フリーランスで生活していた友和さんでしたが、ネットで求人を探していたところ、飲料メーカーの営業の仕事を見つけました。その仕事は自宅から直行直帰するフレックス制。休日もしっかり確保されていて、よい条件だったと言います。その仕事に応募し、見事合格。現在は、自宅から木更津や君津に通いながら営業活動をおこなっています。「毎日の移動はありますが、1時間程度なのでリフレッシュにもなって快適です。高速道路も空いているので、渋滞のストレスも無いですね」
また、そろそろマイホームを購入したいと思っていた友和さんですが、なかなかすぐには見つからなかったそう。
「サーフィン仲間や地域の友人知人にマイホームを探していることを話していたら、とある知人から物件を紹介してもらったんです。海からは少し離れてしまいますが、雰囲気がよいところだったので、現在検討中です。南房総市で家を探すのはちょっと難しいと周りから聞いていたのですが、地域のネットワークがあると見つけやすいのかもしれないなと思います」
外遊びが好きな子どもにピッタリな環境
和樹くんとは外遊びをよくするという友和さん。
「家の中での遊びもしますが、やっぱり外で遊ぶことが多いですね。虫取りや木登りが好きで、庭でもよく遊んでいます。将来は一緒にサーフィンができたら…なんて思っていますが、まだ海で泳ぐのは怖いみたいで(笑)」
海では岩場に登ったり、砂浜で遊んだりするのが好きな和樹くんは、流木を拾って家に持ち帰り、遊び道具にすることも少なくないそう。
「遊具がない場所でも、その場にある自然で遊びを考えるのが得意ですね。それはやっぱり自然が身近にあるからなんじゃないかなと思います。南房総の環境は、外遊びが好きな子にはピッタリだと思いますよ」
移住検討者へアドバイス
「まずは車で訪れて住むイメージをふくらませて」
「移住となると以前に住んでいた場所とのギャップが少なからずあると思います。特に都市部だと。なので、自分がこの地域に住んで生活するイメージを膨らませるのが大切だと思いますね。 まずは、泊りがけで南房総に遊びに来るといいと思います。南房総では車移動が主なので、自分の車かレンタカーでいろんな地域をめぐってみるのもいいんじゃないでしょうか。車からの風景や移動の距離感を感じることで、イメージが膨らむと思います。特に東京方面からは南房総市までの距離が近いので、何回も来ていろいろな所にいってみるとよいと思います」 (本記事の内容は2023年取材当時のものです。)