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ワタシの移住の決め手
「心地よい距離感の場所で過ごす」
川上晃弘さん・亜希子さん(移住歴3年)の移住の決め手
家族構成(移住当時)
川上晃弘さん(49)/川上亜希子さん(44)
/川上航志郎くん(3)
移住年数:3年(2019年~)
移住エリア:富山地区
一度移住をしても、イメージが違った、ライフスタイルに合わなくなった、ということもあります。今回は東京から一度移住した神奈川県・逗子から南房総へ再移住した川上晃弘(あきひろ)さん・亜希子さんご夫妻にお話を聞きました。
もっと過ごしやすい場所を求めて
夫の川上晃弘さんの職業は整体師。2002年に「GEO身体均整」を東京で開業しました。一方、妻の川上亜希子さんは大学での授業や企業向けの人材育成研修を行うフリーランス。二人とも、東京での仕事も維持しながらもっと自然の多い場所で暮らしたいと、2015年に神奈川県逗子市へと夫婦で移住しました。
「逗子はとても良いところで、きれいで素敵な場所がたくさんあって、出会う人も良い人ばかりでした。しかし、地域自体が広くなく限定的で、アパート暮らしだったこともあり、もう少し広い場所で暮らしたいという想いが強くなってきたんです。」
「そこで、もう一度移住しようということになって。色々なところを見て回りましたね。ただ、東京へ電車やバスで通えることが大前提だったので、関東圏で探していました。」
「ウェルカム」という心地よさと直感
たくさんの移住候補地の中から、南房総を選んだきっかけはなんだったのでしょうか。
「最初に、南房総エリアに惹かれたきっかけは、南房総市の隣の鋸南町の佐久間ダムにある季節限定カフェ・アトリエtsugihagiを訪れた時のこと。マスターに移住を検討していることを話すと『ウェルカムですよ』と言ってくれたんですね。それが嬉しくて。この土地に来たら歓迎してくれそうだな、と感じました」と答えてくれた亜希子さん。当時のことを思い出してか、笑顔で話してくれました。
「新宿で行われている『南房総2拠点サロン』にも参加したことがあって。サロンで色々な知り合いができたんですが、南房総の多様性を感じましたね。垣根がなく、フラットな感じも良かったです。」と話すのは晃弘さん。
「それから、移住とは関係のないことで別地域でのセミナーに参加したとき、偶然南房総地域の人と一緒になることが複数回あって、ビックリしました。南房総に縁があるな、と思いましたね。」
そうして南房総への移住を本格的に考え、物件を探し始めた二人でしたが、なかなかピンと来る物件に出会えなかったそうです。諦めかけた時、ネットでたまたま見つけた物件が現在住む富山地区にある自宅。
「見たときに、直感的にここがいい、と思いました。」と、最初に惹かれたのは亜希子さん。
「物件を見に行った日が、ちょうど新しい元号『令和』が発表される日だったのですが、新しい時代の幕開けのタイミングにふさわしいと感じて、物件を見た数時間後に連絡を入れ、ここに決めました。」
心地よい距離感で過ごせる
小高い丘の上に立ち、遠くに海と緑の濃くなった田んぼが見え、田んぼを渡って吹いてくる海風が気持ちよい南房総らしい場所に住むことになったお二人。実際に住んでみてどうだったか聞いてみると、距離感がよい、と答えてくれました。
週に3日、東京の整体サロンで仕事をする晃弘さんは、
「自宅から高速バス乗り場(道の駅富楽里とみやま)まで、歩いていけるのでとても便利です。自宅から東京のサロンまではちょうど2時間。混雑がなく、逗子にいたころより快適に通えるようになりました。また、私の整体師としての施術は、自然に即したものなので、身近な自然の多いこの場所はいいなと思いますね。現在は、自宅の一階で『GEO身体均整』もオープンさせました。」
亜希子さんは、
「この土地は『ようやくこの場所にたどり着けたな』という感じで、心が落ち着く場所です。出身が千葉県木更津市ということもあるのかもしれませんが。ここでなら、自分を表現できると思えますね。大家さんやご近所の方もとても良い方たちで、心地よい距離感で受け入れてもらっているなと感じます。仕事は現在オンラインが多くなり、最初は慣れませんでしたが、今は仕事にも支障はありません。」
「あと、今家庭菜園を作っているのですが、家のすぐ近くでできるのが嬉しいです。逗子にいたころから自然栽培を勉強してやっていたのですが、こちらに来て自分のペースでやっています。種をまいて、それが芽吹いて…という過程が癒されますね。自然界の多様性を感じ、仕事やプライベートでの視野も広がるような気がして、仕事の合間によく観察してリフレッシュしています。収穫の喜びもありますし、料理するのも楽しいですね。」
「6歳になる息子は現在、移住前にキャンプに行って気に入った富浦地区の大房自然公園がメインフィールドの野外保育『森のようちえんはっぴー』に通っています。キャンプに来た時に『こんな場所で子育てができたら最高』と思っていたので、これも嬉しいことですね。スタッフと子ども達の距離感がとてもよくて、息子も毎日楽しく安心して通っています。」
移住検討者へアドバイス
「南房総の環境を活かして楽しんで」
「南房総は、色々な意味で余地がまだまだあると感じます。どこからでもインターネットを通じて世界とつながる今、模索しながらチャレンジしていくのにピッタリの環境で、東京にも近いので、移住や二拠点生活にむいていると思います。現地で、この距離感を味わってみてください。仕事でもプライベートでもチャレンジ精神が刺激されるかもしれません」 (本記事の内容は2021年取材当時のものです。)