- ホーム /
- ワタシの移住の決め手 /
- 「ご縁でつながる南房総生活」 藤井俊如さん・美津子さん(移住歴10年)の移住の決め手
People
ワタシの移住の決め手
「ご縁でつながる南房総生活」
藤井俊如さん・美津子さん(移住歴10年)の移住の決め手
家族構成(移住当時)
藤井俊如さん(38)/美津子さん(32)
/太洋さん(0)
/※2年後に次男が誕生
移住歴:10年(2011年~)
移住エリア:東京都墨田区→千倉エリア
移住後、友人や知り合いが増えると生活がグッと楽しくなります。しかし、いざ交流関係を広げようとしても、なかなか難しい場合も少なくないでしょう。今回は、趣味や子育てで縁がつながり、南房総での生活を楽しんでいる藤井俊如(としゆき)さん・美津子さんご夫婦にお話をうかがいました。
「海の近くのマイホーム」を目指して
藤井夫妻が移住を考え始めたのは2007年頃。結婚し、東京都墨田区に住んでいました。
「東京を離れて海の近くに住んでサーフィンがしたい。できればマイホームが欲しい」という俊如さんと「ずっと住むなら都会以外がいい」という美津子さんと意見が一致し、移住先探しがはじまりました。
そうして移住先に選んだのは、俊如さんがサーフィンで通い、なじみのあった南房総エリアの館山市。転職先に近い、空きのあった賃貸住宅へ入居しました。
「しばらく館山市に住んで仕事もサーフィンも行っていたのですが、そろそろマイホームを検討したいなと思ったのが2011年ですね。せっかくならもっと海に近い方が良いと思い、サーフポイントのある南房総市の和田・丸山・千倉エリアを中心に探しました。最初は中古住宅を購入してリフォームしようと思ったのですが、ちょうど良い物件が見つからず…。結局、土地を購入して新築住宅を建てることにしたんです。ちょっと予算はオーバーしちゃいましたが(笑)」
その時、南房総市で新築住宅を建てようと思った決め手は、南房総市の『住宅取得奨励金交付制度』。市内の建築会社を使うことや年齢などの条件がピッタリ合い、当時の制度の満額(100万円)が交付され、負担が軽減されたそうです。
海と地域で広がるご縁
南房総市で念願のマイホームを手に入れた藤井夫妻。俊如さんの生活はどう変わったのでしょうか?
「海が近くなったので、サーフィンにより頻繁に行けるようになりました。真冬以外はできるだけ出社前にサーフィンを1時間ほどしています。平日朝にサーフィンを楽しめるのが嬉しいですね。」
「あと、基本的に同じサーフポイントでサーフィンをするので、知り合いが増えました。朝だと特に同じような顔ぶれなんです。サーフィン自体はひとりでやるスポーツなのですが、見知った顔に海で会えると安心するし、楽しいですね。」
「知人が増えたというと、地域の青年会に入ったのもありますね。移住者でもフレンドリーにむかえてもらえて、良かったです。祭りにも参加させてもらい、会長職もやらせてもらいました。」
マイホームを建てた千倉エリアにはほとんど知り合いがいなかったそうですが、海や地域での出会いが助けになったそうです。
子どもがつなげてくれた新しいライフスタイル
一方、美津子さんは生活にどのような変化があったのでしょうか?
「千倉に引っ越す前に長男が生まれ、1歳過ぎたころに、友人から子育て応援団体の『あわぼぉんネット』のメンバーに誘ってもらいました。この地域で子育て応援に関わる女性や乳幼児ママさんが集まっていて、とても楽しくて刺激的な活動でした。この活動があったからつながったというご縁がたくさんあり、10年ほど経った今も続いています。」
「それから、長男と次男が3歳から6歳の時に通った、野外活動を中心とした『森のようちえんはっぴー』との出会いも大きかったです。子どもの自主性や感性を大切にしてくれる場所で、子どもも私も良い時間を過ごせたと思います。保護者同士の交流も楽しかったです。」
現在、フリーランスでライター業・カメラマン業などをこなす美津子さん。この仕事も子どもが広げてくれたご縁がきっかけだと話してくれました。
「2014年に生まれた次男が1歳になったころ、『あわぼぉんネット』の関係で市役所職員の方からクラウドソーシングセミナーを紹介されました。在宅で小さな子供が家にいても仕事ができるというのが魅力で、セミナーを受講し、クラウドソーシングでライター業をはじめ、趣味のカメラも仕事に活かしながら今に至ります。」
「今は、ママ友からの紹介で記事作成の仕事を受けたり、デザイナーのママ友と一緒に地元のお店のパンフレット用の撮影をしたりなど、これまでつながったご縁で仕事をさせてもらうことも少なくありません。ほとんど最初のきっかけが子ども関係なので、本当に子どもがつなげてくれたご縁だなと感じています。ありがたいですね。」
移住検討者へアドバイス
「南房総は縁がつながりやすい場所です」
最後に、藤井夫妻から移住検討者へのアドバイスをもらいました。 「南房総は人が少ないので、趣味があるとその趣味で人とつながりやすいと思います。地元の好きなお店に通うのもいいんじゃないでしょうか。南房総は移住者も地元の人も交じって生活しているので、フレンドリーな人が多いですよ。」 「子どもが生まれてから自分の世界が狭まったと感じてしまうママもいるかと思いますが、子どもがいるからこそ広がる世界もあります。移住者、地元住民に関わらず、南房総には個性的な人が多いので、子どもと一緒に交流を楽しむと、自然とご縁がつながって新しいライフスタイルも見えてくると思います。」 (本記事の内容は2021年取材当時のものです。)